米ハーバード大学教授「韓国の石炭火力発電で年間1600人が早期死亡」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.04 16:24
グリーンピースのグローバル専任キャンペイナーであるラウリ・ムィルビルタ氏は「PM2.5は韓国の4大死亡原因であるがん・脳卒中・虚血性心臓疾患・慢性呼吸器疾患などに影響を及ぼしている」と強調した。グリーンピースのソン・ミンウ気候エネルギーキャンペイナーは「市民の健康確保のためにPM2.5の環境基準を強化する必要がある」と指摘した。現在韓国のPM2.5の年平均環境基準は1立方メートルあたり25マイクログラム(1マイクログラム=100万分の1グラム)でWHO勧告基準である10マイクログラム毎立方メートルよりも緩い。米国は12マイクログラム毎立方メートルに定めている。
グリーンピース側はまた、石炭火力発電所を増やしている韓国とは違って米国や中国は新規の石炭発電所を規制し、欧州は10年以内に石炭火力発電所の3分の1を閉鎖する予定だと明らかにした。米国内の石炭火力発電所は2002年の633カ所から2012年は557カ所に減り、2020年までに27%以上減らす展望だ。中国は北京など3地域で新規の石炭発電所建設を禁止した。
ソン・ミンウキャンペイナーは「全世界が石炭の使用を減らしていく状況で、石炭発電所を拡大するのは時代錯誤的」としながら「政府が政策的な意志を持って再生エネルギーへの転換を図るべきだ」と声を高めた。