【社説】歓待の中で平壌首脳会談、非核化の機会であり試験台に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.19 13:16
今年3回目の南北首脳会談が北朝鮮側の歓待の中で平壌(ピョンヤン)で始まった。金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長夫婦が直接、空港で文在寅(ムン・ジェイン)大統領夫婦を出迎え、儀仗隊の査閲とカーパレードに史上初めて礼砲発射まで準備するなど、かなり気を遣ったのが歴然だ。特に、出迎えて韓半島(朝鮮半島)旗と花束を振りながら文大統領を歓迎する北朝鮮住民たちの姿を見ると、感動的ともいえる。2泊3日間の間、所々でこのような感動的な場面が演出されることが間違いない。
だが、文大統領と一行は今回、なぜ平壌に来たのかを一時も忘れてはならない。北朝鮮の非核化への努力はこれといった結果なしで遅々として進まなかった。「核・ミサイルリストの提出のような明確な措置から」という米国側の要求にも北朝鮮はずっと「先に終戦宣言」だけを固執して米朝間交渉がまったく進まなかった。このような膠着状態を解決するための北朝鮮側の誠意ある措置を引き出すのが今回の会談の最も大きな目的だ。