【社説】壊滅した韓国の保守政治…再建の出発点は?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.15 16:19
自由韓国党や正しい未来党など韓国野党圏の指導部が昨日、6・13地方選挙惨敗の責任を取って一斉に辞任した。歴代最悪の壊滅的な敗北を喫した以上、退陣は当然のことだ。韓国党では洪準杓(ホン・ジュンピョ)代表の責任論が選挙前から噴出していた。同じ党の候補者でさえ「選挙の役に立たないから遊説場に来るな」という有様だった。党代表が全国単位選挙で遊説を放棄するのは前例のないことだ。正しい未来党は公認をめぐり劉承ミン(ユ・スンミン)代表と安哲秀(アン・チョルス)前議員が終盤まで容赦なく争った。野党審判という選挙結果は異常そのものだ。
いま保守野党の再建と再編が課題なのに、前途は山また山だ。党の存廃まで心配しなければならないほど総体的危機に陥った野党の支離滅裂も、突き詰めてみれば指導部のせいだけでないためだ。党全体が無能と旧態から抜け出せず、党内部からは改革と刷新の声さえ聞こえない。それなら互いに協力し合うべきところだが、依然としてあらゆる派閥に分かれてけなし合いをするばかりで、既得権を守ることだけに血眼になっているのが韓国党の今の姿だ。保守刷新を前面に出した正しい未来党もどんぐりの背比べだ。韓国党と差別化どころか存在感さえ薄い。