【時論】アリラン3A成功、次は韓国型ロケット(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.31 10:49
韓国型ロケットの開発が求められる理由は、今回のアリラン3A号の場合のようにロシア内部の事情で打ち上げが延期されるなど紆余曲折があり、日本も代価を受けても韓国の人工衛星を打ち上げられる状況でないほど自国の人工衛星打ち上げ計画で埋まっているからだ。自国のロケットがなければ他国の代理打ち上げ費用が大きく上がっても受け入れるしかないのが、人工衛星の代理打ち上げする国際市場の姿だ。
アリラン3A号が赤外線センサーを備えたことで、北朝鮮がミサイルを発射しても熱を探知できる能力が生じた。韓国も周辺の宇宙強国のようにこういうものを観測できるようになり、国家安保能力が大きく向上したと評価できる。人工衛星を保有すれば国家安保だけでなく、山火事の監視や自然災害の予測、さらには地表面内部の資源探査にも活用できる。歌曲の一節のように過去には「山を越えて南の村には誰が暮らしているのか…」全く分からなかった。しかし今ではほとんどの中・先進国なら、人工衛星で自国の領土だけでなく他国の奥まったところまで細かく知ることができる世の中だ。特に韓半島(朝鮮半島)は米国、ロシア、日本、中国が毎日数回も手のひらを見るように観察していることに留意する必要がある。