ジンクスだろうか、実力だろうか--。
韓国野球がまた台湾に苦杯をなめた。アジアチャンピオンズリーグであるコナミカップで三星(サムスン)がラニュー・ベアーズに負けるなど11月だけで台湾との国際戦で3連敗している。1998年、バンコクアジア大会以後、台湾との国家対抗戦戦績も7勝8敗と劣勢だ。台湾は先発投手が海外で活躍する選手8人が出場した一方、韓国は国内派選手たちだけで代表チームを組んだが「まさか」と、野球ファンらの衝撃は大きい。2003年アテネ五輪出場権がかかった札幌アジア選手権大会のとき、台湾に4-5で負けたキム・ジェバク監督は今回、雪辱のためまた指揮官についたが、この日敗北で「国内用」だという批判から逃れられなくなった。
台湾が韓国に強い理由は大きく2つだ。野球が国技である台湾は1970~80年代、世界最強の戦力を誇ったリトルリーグの底辺を土台に韓国より堅いインフラを構築している。台湾高校野球チームは80、大学チームが30に達する。70年代後半に50を超えた韓国高校野球チームは今年56チームが登録されている。またプロ野球も82年に始まった韓国は8チームにすぎないが、台湾は6チーム(90年~)からどんどん増える傾向にある。特にニューヨーク・ヤンキースのエースとして定着している王健民ら海外で力をつける選手の数も10人を超す。