<大リーグ>「伝説」マダックスに似ていく柳賢振

<大リーグ>「伝説」マダックスに似ていく柳賢振

2019年05月14日09時49分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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ドジャース時代のグレッグ・マダックス(写真上)、柳賢振
  13日、米カリフォルニア州ロサンゼルスのドジャースタジアム。8回表の投球を終えてダグアウトに歩いてくる柳賢振(リュ・ヒョンジン、32、LAドジャース)に向かってドジャースファンは起立拍手をした。

  8回一死までワシントン・ナショナルズを相手にノーヒットノーランを続けていた柳賢振は、ジェラルド・パーラーに二塁打を許した。大記録を阻まれた後も2人の打者を処理して2-0とリードを守った。8イニングを1安打1四球の無失点。ドジャースが6-0で勝利し、柳賢振はナショナルリーグで勝利数1位(5勝1敗)、防御率3位(1.72)となった。防御率はメジャーリーグ全体でも3位。

  この日、柳賢振は今季最も多い球数(116球)を投げ、メジャーデビュー後初めて3試合連続で8イニング以上の投球(25イニング1失点)をした。8日にもドジャースファンはアトランタとのホーム試合で完封勝利(9」イニング4被安打無失点)した柳賢振に大きな拍手を送った。13日の柳賢振の投球は「アンコール公演」のようだった。柳賢振のピッチングを見たファンは「カーテンコール」のような拍手を送った。

  ドジャースのロバート監督は試合後の公式インタビューで「柳賢振の投球は巨匠のようだった(masterful)。どのように打者を相手にすればよいのかをよく見せていた」と絶賛した。巨匠・名人を意味するマスター(Master)という表現は、柳賢振が登板する度によく出てくる表現だ。

  この日の登板の前、米ESPNは「新しいグレッグ・マダックス? 元気な柳賢振が近づいた」と題した分析記事を出した。ドジャースのベテラン捕手ラッセル・マーティン(36)は「柳賢振のようなタイプの投手を経験したことがあるか」という質問に対して「マダックス」と答えた。マーティンは06年と08年にドジャースでマダックスのボールを受けた。

  今年53歳になったマダックスはメジャーリーグ史上最も偉大な投手の一人に挙げられる。1986年にメジャーデビューしてから2008年に引退するまで通算355勝227敗、防御率3.16をマークした。1988年から2004年までは17年連続で15勝以上を挙げた。「生きていて避けられない3つの事実は税金、死、マダックスの15勝」という言葉が米国で流行した。マダックスはプロフェッサー(Professor)またはマスターと呼ばれた。マダックスのフォーシームファストボール(直球)は最高球速145キロほどだった。しかし武器とするツーシームファストボールだけでなく、すべての変化球を完ぺきに制球しながら打者を処理した。コントロールが良い投手は正面勝負を避ける傾向があるが、マダックスは名前に由来するニックネーム「狂犬(Mad dog)」のように攻撃的に戦った。

  マダックスと柳賢振の共通分母はここにある。柳賢振は1回表からマスターのような投球をした。1番打者アダム・イートンに投げたフォーシームファストボールは140キロだった。「遅いファストボール」の次にチェンジアップを投げ、2球でイートンを投ゴロに処理した。2番打者ブライアン・ドーザーからはカットファストボールで空振り三振を奪った。

  柳賢振は3番打者のフアン・ソトにはカーブとカッターで2ストライクまで追い込んだ後、3球目のフォーシームファストボール(148キロ)で空振り三振を奪った。1回表に柳賢振が投げたボールはわずか10球。このうちボールカウントは1球しかなかった。剛速球でなくとも、速度と方向・球種を自由自在に変えてワシントン打線を抑えた。

  マダックスはツーシームファストボールに依存したが、柳賢振はフォーシームファストボールの制球に集中するという点が違う。方法はやや違っても結果は同じだ。力でなく正確性・効率性・攻撃性をすべて活用している。柳賢振は「新時代のマダックス」のように巨匠のピッチングを見せた。

  マダックスは同じ時代の強打者バリー・ボンズ(通算762本塁打、メジャー1位)を避けなかった。むしろ3球三振を狙った。ボンズだけでなく薬物の力を借りた打者のバットを封じた。このためマダックスは四球を出さない投手として有名だった。マダックスが1シーズンを投げ抜いて四球が最も少なかったのが1997年だった。当時、20四球(奪三振177)だけを許した。三振/四球は8.85だ。

  ワシントン戦で四球1つを許しても柳賢振の三振/四球の比率は18.00(54/3)にのぼる。「薬物の時代」に戦ったマダックスとは違い、柳賢振は「超スピード時代」に競争している。ブルペン投手はもちろん先発投手も球速100マイル(161キロ)を投げる2019年、柳賢振は速くないボールでも各種投手指標の最上位圏に名を連ねている。起立拍手を受けてダグアウトに戻った柳賢振をクレイトン・カーショー(31)が抱きしめた。先日まで「地球最高の投手」と呼ばれたカーショーも柳賢振に敬意を表した。アジア人メジャー最多勝(124勝)投手の朴賛浩(パク・チャンホ、46)は「最近はカーショーが柳賢振を見て学ぶだろう」と話した。

  ◆柳賢振に対する評価

  「柳賢振がサイ・ヤング賞の挑戦者になった」(LAタイムズ)

  「メジャーリーグのオールスターに選ばれる可能性がある」(メジャーリーグ公式ホームページ)

  「怪物がドジャースタジアムを占領した」(オレンジ・カウンティ・レジスター)

  「柳賢振は優れた制球と球速の変化で打者のバランスを崩した」(コーリー・シーガー選手)

  「韓国の怪物」(ドジャース球団公式ツイッターにハングルで)
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