輸出・内需不振、デフレ憂慮…「韓銀、証券市場・不動産価格の火種生かせ」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.04 15:46
さらに憂慮されているのは物価だ。0%台の上昇率の記録だけで3カ月連続だ。景気が停滞しながら物価が下落するデフレーションの憂慮が大きくなるほかはない状況だ。政府や韓国銀行はこうした物価の動きをオイル価格の下落によるものと主張している。
しかしフランス系投資銀行のBNPパリバのアジアマクロ経済担当エコノミストであるマーク・ウォルトン氏は「今まで出てきた数値はすでに韓銀の展望範囲を下回っている。単にオイル価格下落のためとみることは難しく、原材料の価格下落や内需・産業活動の不振などが重なったため」と診断した。韓国開発研究院(KDI)のキム・ソンテ研究委員は「オイル価格の下落が石油類や工業製品に影響を与えたが、これがサービス物価の下落につながれば思ったよりも物価がさらに早く落ちる可能性がある。不動産景気まで悪かったら、さらに深刻な状況を迎えかねなかった」と話した。