【社説】朴大統領、民心と最後まで戦うつもりなのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.03 15:38
朴槿恵(パク・クネ)大統領が2日、金秉準(キム・ビョンジュン)国民大教授を新首相に電撃的に指名した。野党3党が提示してきた大統領の謝罪と捜査を受ける意思の表明-青瓦台(チョンワデ、大統領府)・与党・野党会合-与野党の推薦-責任首相-挙国内閣というロードマップを完全に無視し、与党とも一言の相談もなく断行した「高速」内閣改造だ。
野党が首相人事聴聞会をすべてボイコットし、ダブーとされてきた「下野」まで公然と話しながら反発するのも当然だ。その間、韓国社会には現職大統領の下野という最悪の事態だけは避けようという暗黙的な共感があった。国政壟断疑惑の真相究明と大統領の謝罪を前提に中立内閣を発足させて危機を収拾する案が世論の支持を受けてきた理由だ。しかし朴大統領の一方的な首相指名で挙国内閣の腹案は事実上失敗に終わり、政局は極度の混沌に陥ることになった。こうした事態を悪化させた責任は全面的に朴大統領にある。怒った民心をなだめて残りの任期を終えるゴールデンタイムを大統領が自ら退けている。