セルビア出身の世界的名将ボラ・ミルティノビッチ監督が、韓国サッカーのために温かい助言を残した。１試合の敗北に揺らがず、決まった目標と夢のために精進しろとの要請であった。

ミルティノビッチ監督は１０日米国マイアミのサンライフスタジアムで開かれた韓国とガーナのＡマッチ評価試合を現場で観戦した。韓国が前半と後半にそれぞれ２ゴールずつ奪われ０－４で完敗したこの日の試合直後、取材陣に会ったミルティノビッチ監督は「韓国が負けたが、今日の試合自体は重要なことではない。本当に重要なことはワールドカップ（Ｗ杯）本戦が始まった後の試合」としながら「韓国は規律がよくととのったチームだ。本戦では違う姿を見せてくれると確信する」と話した。

「ガーナ戦の完敗が韓国の自信に否定的な影響を及ぼす恐れがあるのではないか」という取材陣の質問にミルティノビッチ監督は「なぜそのように考えるのか」と反問した後「ただの１試合にすぎない。韓国は今日の試合を通じて露出した問題点を補完して解決できる」と話した。さらに「韓国代表チームには良い選手たちがいて、立派な監督もいる」としながら「“組別リーグ通過”という彼らの夢を見守っていればよい」と付け加えた。

ミルティノビッチ監督は１９９０イタリアＷ杯を前にコスタリカ代表チームの指揮をとって本戦で１６強入りを導いたのを始め、米国（１９９４年）、ナイジェリア（１９９８年）などを相次いで１６強入りさせて「１６強請負人」というニックネームまで得た世界的名将だ。２００２Ｗ杯当時、中国の本戦行きを導いたのを機に韓国サッカー代表チームの指令塔候補に名前が挙がったこともある。

ビッグゲームの経験が豊富なミルティノビッチ監督は「洪明甫（ホン・ミョンボ）監督に役立つような助言をしてほしい」という取材陣の要請に対して「私がかける言葉はない。韓国の監督は、今回のＷ杯で何をすべきかよく分かっているほど賢明な人だから」と語って丁重に断った。