【コラム】安倍首相、北東アジアの“レアルポリティーク”を振り返るべき(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.02.03 16:17
これは結局成功し、オーストリアは統一過程で黙って離脱し、北ドイツの複数の国はプロイセンに列をつくった。1870-71年のフランスとの戦争で、首都パリを包囲しただけで、あえて占領しなかったのも同じ脈絡で理解できる。この戦争の勝利でドイツは統一を成し遂げた。
このようなビスマルクの冷静な国際政策をレアルポリティーク(ドイツ語で現実政治という意味)と呼ぶ。民族主義・国力誇示・自信・覇権など観念的なものに縛られず、現実的な必要性と状況に基づいて行動することをいう。国益と目的に忠実な実用主義だ。レアルポリティークで欧州は1871年の戦争後、1914年の第1次世界大戦まで40年以上、強大国間の物理的衝突を避けることができた。葛藤は外交で静かに解決された。