韓日関係改善の火種生かすには忍耐心持って国民説得すべき(3)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.01.04 10:37
◆「ゴールポストを動かす」という批判口実与えずに
交渉結果が十分に満足できないのも事実だが、政府間の激しい交渉の結果を覆そうという論理は現実的ではない。再協議をしようといえば「約束した後にいつもゴールポストを動かす」と主張する日本右翼に批判の口実を提供するだけだ。交渉の無効を主張する者たちが新しい協議に入ったからといって、今より良い結果を導き出すという保障もない。何よりも被害者女性たちが生きているうちに問題を解決する方法ははるか遠くなる。
今後、慰安婦交渉をめぐる議論を克服するにはどのようにすべきか。まず朴大統領をはじめとする政府と与党代表者がより大きな政治力を発揮しなければならない。慰安婦問題の交渉が現状況で最善だったとすれば、忍耐心を持って国民に正確で説得力あるよう説明し、慰安婦に感性的共感を引き出す心からの言動を見せて温かく抱擁しなればならない。慰安婦被害者の勇気と闘争がなければ日本との交渉も水の泡だったことを認め、現状況でこれが最善の交渉結果だったことを謙虚な気持ちで説明して理解を求めなければならない。