朴正熙、金日成を抑えたが…「魔法の北核」で南北競争を再開(2)

朴正熙、金日成を抑えたが…「魔法の北核」で南北競争を再開(2)

2017年10月12日15時41分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  「南北体制競争のシーズン2」は残忍な現実だ。舞台の主演は文在寅(ムン・ジェイン)と金正恩。方策の基本は安保意志の培養だ。1960年代、フランスのドゴール大統領はこういう言葉で核武装に乗り出した。「我々の運命は我々が握らなければいけない。自主国防意志の不足は同盟を弱化させる」。韓米同盟は南北の争いで主要な資産だ。同盟はギブアンドテイクだ。そうでなければ「ただ乗り」の疑いを受ける。北核対応の主体性は体制競争の絶対条件だ。その意識の貧困は米中のビッグディール論を呼ぶ。取引は金正恩政権の除去と在韓米軍の撤収だ。

  文大統領は「戦時作戦権を持ってこそ北が我々をさらに恐れるだろう」と述べた。戦作権の転換は背水の陣だ。そうしてこそ南北対決の闘魂と勇気が生産される。安保不感症もなくなる。その発言は破格であり適切だ。過程は精巧でなければいけない。韓米同盟が揺れてはいけない。朴正熙の自主国防は背水の陣だった。その賭けは攻勢的想像力を注入した。安保と重化学工業が結びついた。それは経済飛躍と換骨奪胎の契機だった。「戦いながら働こう」世代の快挙だ。攻勢的想像力は応戦の地平を広げる。そのような対処姿勢が再生されなければいけない。それが南北対峙舞台のワイルドカードだ。

  韓半島で北朝鮮の核独占時代だ。全星勲(チョン・ソンフン)博士(峨山政策研究院)の指摘は明快だ。「敵対国の間でどちらか一方の核保有を一方的に許した事例は韓半島が唯一無二だ」。核武装の潜在力確保は南北体制争いの必須要素だ。北朝鮮は核兵器がない韓国を見下げる。「通米封南」のきっかけになる。核武装の道は段階がある。検討・意思表明・技術動員・実際の保有に分かれる。検討自体が効果的な抑止手段となる。韓国の戦術核接近に中国は敏感だ。それで中国が北朝鮮に圧力を加えるテコになる。

  文大統領は「北が必ず核を放棄するようにしなければいけない」と述べた。その発言の優先的解決法は交渉平和論だ。しかしその方法は不安な実験だ。核の世の中は単純だ。核兵器で対抗する恐怖の均衡、または現状認定の卑屈な順応だ。第3のグレー選択は成立しない。時間は北朝鮮側に傾いている。核保有者の属性がある。相手を人質にする。核はジャングルの野獣の属性を持っている。核のないウェルビーイングの韓国社会は獲物だ。韓国社会は慢性不安感に苦しむだろう。安保の不確実性は経済沈滞に転移する。核の空間は逆説だ。恐怖の均衡が南北の共存と共生を保障する。青瓦台(チョンワデ、大統領府)参謀は逆説に慣れなければいけない。そうしてこそ核危機の決定的な突破口を探ることができる。

  エネルギーは南北対決の主要要素だ。北朝鮮のエネルギー・電力難は深刻だ。脱原発は韓国の優越した競争力を放棄することだ。核武装の潜在力も失う。脱原発政策は再検討・修正しなければいけない。原子力発電は高難度技術だ。核爆弾を作る方がはるかに易しい。北朝鮮は原発を作る能力がない。原子力界を代表する張仁順(チャン・インスン)博士は悲感と警戒を吐露する。「脱原発をすれば北朝鮮が喜び、その次は中国だろう」。核武装は技術の問題ではない。リーダーシップの意志と決断の領域だ。

  トランプのあいまいな言語は緊張感を高める。「嵐の前の静けさ、ただ一つだけ」。それは軍事オプションの悩みを反映する。北朝鮮に対する先制・予防打撃は難しい。北朝鮮の手法は奇襲だ。米国との交渉提案も意表を突くはずだ。その頃、韓国社会で「わが民族同士で」の叫びは高まるだろう。理念葛藤も深まる。文在寅政権の統合の政治が強く求められる。

  南北競争の最後の勝負はこのように展開している。勝敗は経済・文化力だけで決まらない。申福龍(シン・ボクリョン)元建国大教授は「中国の宋は経済・文化大国だった。しかし安保意志の貧困に文弱が社会に浸透しながら軍事国家の契丹・女真・モンゴルに順にやられて滅びた」と述べた。文大統領は南北競争の優位を維持しなければいけない。歴史の展開に国民との同行は必須だ。北朝鮮の核武装の脅威の実状を知らせなければいけない。状況の共有は国民的な知恵と闘志を結集させる。それが南北体制競争を圧倒する踏み台だ。

  パク・ボギュン/中央日報コラムニスト

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