仮想スタジオ、労働新聞PDF…進化する北朝鮮宣伝術(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.21 13:40
先週の土曜日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は海抜2750メートルの白頭山(ペクドゥサン)に登った。まだ真冬の天気(北朝鮮テレビの天気予報は氷点下4度)に秒速25メートルの強風まで吹いていたという。金第1書記とともに登った空軍の戦闘飛行士に「白頭の激風精神」を強調した。執権後に格別の愛情を注いできた空軍部隊が最高指導者である自分と北朝鮮体制を死守する核心になってほしいという注文だった。参加者らは「金正恩肉弾決死隊」になるとし、「白頭山から始まった空の道を漢拏山(ハルラサン)まで必ずつなぐ」と語った。
ところが頂上で飛行士と撮ったという記念写真にねつ造疑惑が浮上している。労働新聞は翌日の1面トップ記事から4面にわたり関連記事をなんと33枚の写真とともに伝えた。金正恩の後ろの軍人たちがあたかも空中浮遊したようなぎこちない姿勢に見えたため、対北朝鮮分析専門家とネットユーザーが疑惑を提起したのだ。歓呼の雰囲気を浮き彫りにしようとして付け加えたということだ。