【コラム】戌年、匠人の夢…技術で人間を代替した韓国の責任(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.09 11:31
他者に役に立つ技が専攻だ。専攻がある唯一の動物は犬だ。我が家の犬は家族が悲しい時も嬉しい時も関係なく愛嬌ある姿を見せる。愛玩犬だ。盲導犬は生涯ずっと飼い主に道を案内する。捜索犬、警備犬、麻薬犬、猟犬など専攻もさまざまだ。人類がそのように飼い慣らした結果だが、犬の遺伝子には専攻執着本能がある。忠誠に責任感と意志力が加わって専攻が創出される。
専攻に通達する人物が匠人だが、「匠人の夢」が惜しまれるのは戊戌年のためだけではない。匠人を冷遇してきた韓国の風潮が心配になったからだ。30年前、ソウル乙支路(ウルチロ)では印刷所が盛業だった。印刷出版の匠人が多かった。清渓川(チョンゲチョン)には工具商、世運(セウン)商街には電器屋が集まった。指物師、靴屋なども多かった。この人たちの消滅を生産技術の発達だけで説明することはできない。技術で人間を早期に代替してしまった韓国的習性の責任が大きい。