「日の暮れるころ、赤く染まった川の上に船が1隻ぽつんと浮かんでいます。船の上には別れを決めて旅に出た男女が座っています。思い通りにならない無念な思いを胸の中にしまって、夕日を切なそうに眺めています」目をじっと閉じ「百年の孤独」という日本酒に対するイメージを話すイ・ヨンスクさん(50、写真)。
日本酒専門家である「きき酒師の資格をもつ、少ない韓国人の1人だ。きき酒師は民間団体である日本酒サービス研究会(SSI)で発給する酒専門家の資格だ。
きき酒師の資格を取るためには酒に関する理論から鑑別まで3回にわたる試験に通らなければならない。