<インタビュー>長身、整った顔、切ない声色…国楽アイドルのキム・ジュンス(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.06 09:26
「オッパ部隊」(女性の追っかけファン)を引き連れるソリクン(韓国伝統芸能パンソリの唄い手)が登場した。それが国立唱劇団団員のキム・ジュンス(25)だ。中央(チュンアン)大在学中の2013年、22歳で国立唱劇団に入団した時から彼は普通ではなかった。1962年に発足した国立唱劇団50余年の歴史で最年少だったからだ。180センチという長身に整った顔・切ない声色などで彼は「国楽界のアイドル」と呼ばれている。西洋楽器だけで国楽を演奏するフュージョン国楽バンド「トゥボンチェタル」の『沈清歌(シムチョンガ)』 『春香歌(チュンヒャンガ)』をフィーチャリングしながら、『新・国楽』のシンボル的な人物として脚光を浴びている。最近ではテレビ音楽番組に相次いで出演し、特にMnet『君の声が見える』の映像はポータルサイトやSNSなどを通じて約250万再生回数を記録して爆発的な関心を集めた。
国楽評論家ユン・ジュンカン氏は「繊細な表現力など歌唱力が卓越した、男性国楽界の申し子だ。ハンサムな容貌に実力が遮られて損をしている」と評した。2年前、唱劇『もうひとつの春香』の演出家だったアンドレイ・シェルバン氏は「安定感のあるボーカルに加え、確かな存在感まで見せた」とキム・ジュンスを記憶した。国立唱劇団のキム・ソンニョ芸術監督は「上清(サンチョン、高い音域帯の歌声)と下清(ハチョン、低い音域帯の歌声)をどちらも出すことのできる、数少ない唄い手」と伝えた。