<国連総会演説>北朝鮮には核放棄「ニンジン」提示…日本には慰安婦解決圧力
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.30 07:42
首脳の国連総会の演説には政府の哲学とビジョンが込められている。28日(現地時間)に第70回国連総会に出席した朴槿恵(パク・クネ)大統領は一般討論演説に▼北朝鮮の核挑発阻止▼統一セールス▼旧日本軍慰安婦問題の解決--など韓国外交の主要懸案を盛り込んだ。韓国語で23分間演説する間、最も多く言及した言葉は平和(30回)だった。続いて人権(17回)、開発(16回)、北朝鮮(14回)、安保(13回)などが登場した。朴大統領はオバマ米大統領、習近平中国国家主席、プーチン露大統領などに続いて7番目に演説した。
◆北朝鮮にはメッセージ管理
北朝鮮は来月10日の労働党創建70周年を迎え、長距離ロケット発射や4回目の核実験などを示唆したが、朴大統領は「挑発=断固報復」という表現は控えた。「北の挑発はようやく形成された南北対話ムードを害するだけでなく、6カ国協議当事国の対話再開努力を大きく傷つける」と間接的に警告メッセージを投じた。そして「北が果敢に核を放棄し、開放と協力の道に出てくれば、大韓民国は国際社会と力を合わせ、経済を開発して住民の生活の質を向上させることができるよう積極支援する」と約束した。朴大統領は昨年も国連総会で演説した。当時は北朝鮮が挑発を公言した状態ではなかったため、「北は核を放棄する決断をするべき」と非核化を促すのに注力した。しかし今回は「挑発と南北対話が混在する局面でメッセージの管理をした」(金根植慶南大政治外交学科教授)という分析が出ている。