【現場から】スタートは家族企業なのに…マースクは世界1位、韓進海運は沈没(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.06 09:01
これに対し海運世界最大手であるデンマークのマースクラインは違う。蒸気船1隻で会社を興した創業者のアーノルド・ピーター・モラー氏(1876~1965年)の息子マースク・マッキニー・モラー氏(1913~2012年)は1993年に専門家に経営権を渡した。デンマークで2番目の資産家が所有と経営を分離した事件だった。マッキニー・モラー氏の娘であるアンネ・マッキニー・ウグラ氏(68)が大株主として社外理事に参加するが直接経営をしはしない。最高経営責任者(CEO)は激しい内部競争を通じて選ぶ。2011年にマースクラインのCEOになったソレン・スコウ氏(51)は2001~2011年に子会社であるマースク・タンカーズ社長を務め能力を認められた。2006~2011年マースクラインCEOを務めたエイビンド・コリン氏(57)も就任前は香港支社長と最高財務責任者(CFO)を務めた。2人とも創業家とは距離のある人で20~30代からマースクで働き海運業の感覚を学んだ。
マースクの主要人物をスカウトした海外海運会社のある関係者は「マースクは大成する人を若いときから各国を循環させ教育させるマネジメントトレーニングで内部競争を激しくさせている」と話した。