スタートアップ投資はサムスンの実際の事業化にも関連している。２日にサムスン電子が公開した「スリープセンス」が代表例だ。この製品は年初にサムスンベンチャー投資が投資したイスラエルのベンチャー企業アーリーセンスのセンサー技術を活用したもので、ベッドのマットレスの下にこの機器を置けば睡眠中の脈拍や呼吸、動きをリアルタイムで分析できる。

サムスン系列会社のサムスンベンチャー投資を通じた「播種」も続いている。李在鎔副会長が大株主（持ち株比率１１．２５％）のサムスンＳＤＳは７月、サムスンベンチャー投資とともに１００億ウォンの投資ファンドを設立した。業界の関係者は「人工知能技術など将来的に有望な技術の確保に投資するとみられる」と述べた。

一方、サムスンが投資を決めたＪＩＢＯは人間型ロボット（ヒューマノイド）で、顔認識機能を通じて家族各構成員別に疎通が可能だ。たとえば子どもに本を読んであげたり、文字メッセージや音声メッセージを聞かせることができる。同社にはサムスンベンチャー投資のほか、ＬＧユープラス、ＬＳ家のク・ボンウン氏（３６）が参加しているベンチャー投資会社フォォーメーション８が出資している。


ロボット・バッテリー・人工知能…サムスンが目を向ける未来（１）