【取材日記】蔚山は第2のデトロイトになるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.22 15:18
21日、蔚山(ウルサン)のいくつかの新聞の1面に広告が掲載された。「所得上位5%、世界自動車業界最高レベルの賃金でもストライキばかりする」。20日から一日2時間の部分ストに入った現代自動車労働組合を批判する内容だった。
広告はキム・チョル蔚山商工会議所会長が載せたものだ。内容はこうだ。「現代車の勤労者1人の平均給与(年俸)は9400万ウォン(約820万円)で、韓国で世帯所得上位5%に該当する。その現代車労組が今年の交渉で、2000年代に入って最も多くの要求をしている。経済の現実を考えれば、とうてい理解できない。かつて世界自動車市場をリードした米デトロイトの興亡盛衰を反面教師としなければいけない」。
内容に誇張はなかった。実際、現代車の職員は年俸をそれだけ受けている。それでも現代車労組は今年の賃金・団体交渉で大きな要求に出た。「純利益の30%を成果給として支払う」「賞与金を1カ月の通常賃金の750%から800%に増やす」などだ。すべて貫徹されれば年俸は1人当たり3000万-4000万ウォン増える。