【時視各角】北朝鮮が来るからといって興奮してはならない理由
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.09 10:18
第1次大戦が真っ最中だった1914年12月、ベルギーの激戦地イーペル。英国軍とドイツ軍は100メートル程度離れた塹壕の中で凄惨な戦闘を続けていった。そうするうちにクリスマス前日、砲火が止まるとあるドイツ兵士がキャロル『きよしこの夜』を歌った。歌を聞いた英国軍もキャロルで答えた。敬けんな雰囲気が流れると両側の兵士たちは中間地帯に這って出て協定を結ぶ。25日クリスマス一日は戦いを止めることに。その有名な「クリスマス休戦」だ。クリスマスになると両国の兵士たちは独特な行事を行う。敵とのサッカー試合だった。試合が始まると憎しみは消えていった。政治的対立を解決するうえでスポーツのようなものがないということを証明する実話だ。
このような潜在力のおかげでスポーツは外交手段として愛用されてきた。1972年、米中国交正常化に火をつけたのも卓球だった。一年前、名古屋国際卓球大会の時、競技場行きの車を逃した米国選手を中国選手団がバスに乗せる。無事に到着した彼はバスから降りて「中国に行ってみたい」と話す。これを伝え聞いた中国側はすぐに米選手団を招請した。米中間壁を崩した「ピンポン外交」はこのように始まった。