【社説】朴大統領、後ろめたさを感じないなら弾劾審判に出廷せよ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.04 17:13
朴槿恵(パク・クネ)大統領個人の政治的命運だけでなく国政の行方を決める歴史的裁判が昨日、憲法裁判所で始まった。憲法裁判所は今後、朴大統領が罷免されるほど重大な弾劾訴追の理由があったかということについて審理する。朴大統領の憲法遵守や違法的行為の有無を見極め、最高統治権者だとしても法の上に存在することはできないという絶対的価値を確認するだろう。「憲法が想定する基本的統治構造に変化をもたらす危機状況」という憲法裁判所の朴漢徹(パク・ハンチョル)所長の認識はもっともだ。憲法裁判所が迅速な審理を強調したのは、不確実性を早急に解消してほしいという国民の意に応えようとする意志として読み取れる。
しかし、昨今の事態をもたらした1次的な原因提供者の朴大統領の非協調は残念極まりない。昨日の第1回弁論では朴大統領は出廷せず、9分で終わった。今後の弁論にも出席しない予定なので疑惑と弾劾の主人公がいないまま進まざるを得ない。より懸念される局面は朴大統領が憲法裁判所の出席は拒否しながらも場外世論戦を展開しているという点だ。1日、青瓦台(チョンワデ、大統領府)出入記者団との懇談会で見せた、民心とはかけ離れた現実認識を貫くという意図なら絶望的だ。