韓経:「水素経済時代」に備え研究加速化するポスコ

韓経:「水素経済時代」に備え研究加速化するポスコ

2019年03月15日10時38分
[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
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  ポスコが水素経済時代に乗る準備をしている。ポスコ技術開発の「心臓部」である技術研究院を中心に研究速度を早めている。

  1月には鉄鋼部門自動車素材マーケティング室の下に「エコカー・セクション」も新設した。韓国政府が2040年まで水素自動車620万台を生産(累積)することにするなど水素産業育成計画を発表してから関連市場が拡大するだろうという判断からだ。

  ポスコの最初のターゲットは水素自動車だ。代表的製品は「POS-470FC」と命名したステンレススチール素材。水素自動車の燃料電池に入る金属分離版を作るのに使われる。ポスコは昨年からこの製品を現代(ヒュンダイ)自動車の初めての水素自動車「NEXO」に供給している。

  POS-470FCで製作した金属分離版は既に水素自動車市場で優位を占めているという評価を受けている。金属分離版は燃料電池製造費用の最大50%を占める核心部品だ。燃料電池で酸素と水素が効率的に電気反応をするように助ける役割をする。

  金属分離版はステンレススチールおよびチタンからなる本体に金およびカーボン(炭素系物質)などをコーティングするのが一般的だ。トヨタの水素自動車「ミライ」に使用する金属分離版の素材もチタンにカーボンをコーティングする構造だ。それに比べPOS-470FCで作った金属分離版はコーティング工程自体が必要なく経済性に優れているという説明だ。

  ポスコ技術研究院鋼材研究所のキム・ヨンファン研究委員(常務)は「2006年から早々にPOS-470FCの開発を始めた」とし、「経済性だけでなく耐食性や伝導性がいずれも秀れているというのが業界の評価」と話した。

  次世代の鋼板「ギガスチール」もエコカー市場を攻略するためのポスコの戦略製品だ。ギガスチールは平方ミリメートル当たり100キログラム以上の重さに耐えることができる素材だ。10ウォンコインの大きさ(1平方センチメートル)の鉄道10トンの重さに耐えることができる。自動車の素材に使えばアルミニウムより軽く強い車体が実現できる。

  ポスコは水素経済インフラ拡散にも備えている。究極的には水素経済時代に必要なステンレススチール市場を新しく創り出すのが目標だ。水素を安全に生産・運搬・保存できるステンレススチール素材を開発し商用化に備える方針だ。水素の需要増加に備え水素を安全に運搬できる船舶用ステンレススチール素材を開発するという構想も含まれる。

  発電用燃料電池市場も念頭に置いている。既に2014年に発電用燃料電池に入る金属分離版の開発を完了した。政府は再生エネルギーで水素を生産し、この水素を活用し都心にある発電用燃料電池で電気を生産する計画だ。2040年までに原子力発電所15基の発電量に該当する15ギガワット級まで発電用燃料電池生産を増やす予定だ。

  ポスコのこのような動きは新しい成長事業でエネルギー素材部門を強化するという崔正友(チェ・ジョンウ)会長の構想とも密接している。ポスコは系列会社のポスコケムテックとポスコESMを4月に合併し、ポスコケミカルに社名を変更する。2021年売り上げ2兆ウォン(約1970億円)を達成しポスコケミカルをグループの代表的化学・素材企業に育成する計画だ。
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