韓国外交部が９日に慰安婦合意処理方向に関する政府の公式立場を発表する予定であることに関連し、訪韓中の金杉憲治・日本外務省アジア大洋州局長は「合意の着実な履行を求める立場に変わりはない」と述べた。

金杉氏は８日、韓国外交部との局長級協議後、記者団に対してこのように述べ、韓国が韓日政府間慰安婦合意を履行しなければならないという既存の立場を再度強調したと共同通信が報じた。

韓国外交部は９日午後２時、ソウル外交部庁舎で韓日慰安婦合意処理方向に関する政府立場を発表する考えだ。

同通信は、金杉氏のこの日の発言に対して、韓国が合意破棄を主張しない場合でも、１５年の合意は「完全かつ不可逆的な解決」を確認したとして、合意以外の措置の要求は拒否する姿勢だと伝えた。

同通信は、もし実際に韓国政府が要求を行えば、抗議の意を示すため外交的な対抗措置をとる可能性があると付け加えた。

金杉氏はこの日、ソウル都染洞（ドリョムドン）外交部庁舎で金容吉（キム・ヨンギル）外交部東北アジア局長に会って、慰安婦問題など相互関心事について意見を交換した。