SK、グローバル製薬会社BMSのアイルランド工場を買収

SK、グローバル製薬会社BMSのアイルランド工場を買収

2017年06月19日10時29分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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SKが買収したブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)のアイルランド・スウォーズ医薬品工場全景(写真=SK)
  SKグループがグローバル製薬会社の原料医薬品(API)工場を買収する。

  SK(株)は生命工学分野子会社のSKバイオテックがアイルランドのスウォーズにあるブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)の原料医薬品生産工場を買収することにしたと18日に発表した。

  韓国企業がグローバル製薬会社の生産設備をまるごと買収するのは初めて。両社の協議に基づき具体的な買収金額は公開していない。だが持ち株会社であるSKが上半期に結んだ契約としては最も大きいという。

  今回の買収によりSKバイオテックはBMSの生産設備、専門人材とともに主要製薬会社に対する医薬品原料供給契約を確保することになる。

  BMSが持つ合成医薬品供給契約のうち英製薬会社アストラゼネカに対する供給契約が確保された資産では最も大きい。

  スウォーズ工場で生産される原料は最近の人口高齢化で需要が増加している抗がん剤や糖尿治療剤、心血管剤などに使われる。昨年の売り上げは2000億ウォン規模という。

  スウォーズ工場の買収には3年ほどかかった。BMSは自社の主力製品の原料供給契約まで譲渡することになるため売却先選定に厳しい条件を提示したためだ。130年の伝統を持つ製薬会社であるBMSは昨年190億ドルの売り上げを記録した製薬会社だ。SKバイオテックは10年間にわたり原料医薬品を供給し信頼を築いてきた。

  SKは今回の契約を足がかりとして欧州市場と世界市場への進出を本格化する戦略だ。SK関係者は「今回の買収はアイルランド政府とアイルランド投資庁(IDA)が積極的に支援して実現したもの。欧州内の事業拡張にも持続的な成果があるだろう」と話した。解決すべき課題も少なくない。まずBMSの欧州販売網と生産ノウハウがSKに成功裏に根付くかは未知数だ。今回の買収を設備確保だけにとどめないためにはBMSとSKの精製技術がシナジーにつながらなければならない。製薬・バイオ部門はSKグループが「ポスト半導体」を準備しながら掲げる核心成長産業のひとつだ。それだけかける期待は大きい。

  バイオテックが注力している医薬品委託生産(CMO)市場は年6.6%ずつ成長し、2020年までに85兆ウォン規模に拡大すると期待される分野だ。ノバルティスなど規模が大きいグローバル製薬企業などは新薬開発に専念し、生産は信頼できる専門企業に任せる形態で製薬産業が再編されているからだ。

  BMSがアイルランドの施設を売却することにした理由も原料生産はCMOに任せるのが効率的との判断に従ったものと分析される。大手製薬会社は開発期間を減らし品質を高めるために臨床研究段階でCMOを選定し新薬発売までともに進めていく傾向だ。

  2015年にSKバイオファームから分社したSKバイオテックの昨年の売り上げは1012億ウォン、営業利益は売り上げの約30%だ。2月基準で今年の目標の70%に当たる900億ウォン分の受注がすでに完了した。今後生産能力は現在の16万Lから2020年には80万Lに増える。

  製薬業界は昨年韓美(ハンミ)薬品の技術契約解除と内部情報流出の影響で混乱したが、最近はもとの軌道を取り戻している。SK以外にもサムスン、LG、コーロンなど大企業系列会社が生産施設を拡大するなど投資が続いており、顕著な成果が差し迫っているところも多い。また別の大型CMOであるサムスンバイオロジックスは昨年売り上げ2272億ウォンを記録し前年の674億ウォンから大幅に成長した。同じ期間に営業損失は304億ウォンとなり赤字幅が前年比で30%減った。

  中枢神経系新薬の開発に集中してきたSKバイオファームの場合、てんかん新薬(YKP3089)の米国販売を目前に控えている。米国での販売が始まれば年間売り上げ1兆ウォンを上げると期待している。コーロン生命科学も新薬許可を目前にしている。新薬「インボッサ」(退行性関節炎治療剤)が米国で近く臨床3相に入る予定だ。

  今年LG化学に編入された生命科学事業本部(旧LG生命科学)もやはり昨年の売り上げ5323億ウォン、営業利益472億ウォンを記録した。これは前年比でそれぞれ18%と87%の成長となる。
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