上海モーターショーの会場に２９２１平方メートル規模で設けられた現代（ヒョンデ）自動車のブースには２０日に約２０００人が１度に集まるほど込み合った。現代自動車ブースが位置する５－１展示館はすぐ向かい側に中国市場１位のフォルクスワーゲンと日本のホンダ、はす向かいにはアウディが位置しており最も競争が激しかった。現代自動車も興行のために世界的な自動車デザイナーであるペーター・シュライヤー社長（デザイン総括）が直接上海モーターショーに立ち寄ったほどだ。

上海モーターショーで現代自動車が掲げる主力商品は下半期の現地発売を前にしたＳＵＶ「オールニュー・ツーソン」だ。シュライヤー社長が直接総括した作品だ。特に現代自動車は現地攻略を最大化するため中国向けオールニュー・ツーソンに「大陸の色」を着せた。車両前面部にあるラジエーターグリルの形を中国の特色に合わせ変更し、ヘッドライトとテールライト、フォグランプも大きさと形を少しずつ修正した。

この日公開された中国向け「オールニュー・ツーソン」は韓国モデルより車体高を１０ミリメートル増やし中国の道路環境に最適化され、雄壮ながらも堂々としたイメージを表現したのが特徴だ。また、ラジエーターグリルを韓国と欧米向けのモデルと違いメッシュ形態にした。北京現代自動車関係者は、「直線形のグリルより華麗な形のグリルを選択するのが中国の消費者の特色。中国向けＬＦソナタもやはりラジエーターグリルをメッシュタイプにした」と説明した。ヘッドライト内の円形の位置も韓国・欧州向けモデルと違い中国向けモデルはラジエーターのすぐ横に移動させた。また、金色を特に好む中国の消費者のために「ゴールドシトラス」カラーの車両を展示した。韓国では出していない１６００ｃｃガソリンモデルも７段ダブルクラッチを装着して中国で発売される予定だ。

２階に２９２１平方メートル規模で展示館を用意した起亜自動車はソウルモーターショーで初めて公開した中型セダン「新型Ｋ５」を中国で初めて出した。起亜自動車のメディアセッションでは白いシャツと黒いスーツを着た舞踊家が華麗なダンスを披露したりもした。

双竜自動車も上海モーターショーで小型ＳＵＶ「ティボリ」（現地名・ティボラン）を中国市場に紹介した。双竜自動車のチェ・ジョンシク代表理事は、「今年中国市場での販売目標をティボリ５０００台を含め１万５０００台とした。総販売台数で見れば昨年より２０％以上増加した数値」と説明した。双竜自動車は韓国で販売中の１６００ｃｃエンジンのガソリンモデルを先に発売し、今後ディーゼル・高性能モデルも出す方針だ。