<南北会談>文大統領「仲の良い恋人のよう」 金委員長「足取りさらに速まるだろう」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.19 09:35
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が18日午後、北朝鮮平壌(ピョンヤン)労働党本部庁舎で開いた首脳会談は予定よりも30分延長した2時間にわたって行われた。韓国政府当局者は「主要な問題は事前に調整されていたが、首脳間で時間をかけて決めなければならない事案がある」と伝えた。「韓半島の平和体制構築についての協議があった」としながらだ。これは文大統領と金委員長が平壌での初日の会談で、米朝対話再開を通した北朝鮮の非核化進展案と南北間の軍事的衝突と戦争再発防止のための協議を行ったことを意味する。この2つの内容は、文大統領が先立って青瓦台(チョンワデ、大統領府)参謀と進めた首席補佐官会議で今回の会談で集中的に取り上げると明らかにしていた核心的な議題だ。だが、米国が納得するだけの具体的な非核化合意に達したかどうか未知数だ。
会談後、金委員長は晩餐の挨拶で「人知れない苦しみに打ち勝ち、このような新時代を切り開くために、あらゆる努力を傾けた文在寅大統領に深い謝意を表す」とし「我々は今後もっと多くのことができるという自信と勇気を持つに至り、歴史と民族のためにより多くのことを成し遂げなくてはならないという重い使命をより一層痛感している」と述べた。金委員長はまた「我々の前途には依然として多くの難関が待ち受けていて、逆風も相当なものになるだろう」と続けた。さらに「文大統領との意味深い対面が、南北関係の画期的な発展と平和繁栄に向かっていく我々の前進をさらに加速させ、全ての同胞にもう一度非常に大きな信心と喜びを抱かせる歴史的な契機になると確信している」とも強調した。金委員長は「これまで文大統領と築いた信頼があるが、平和に繁栄する朝鮮半島(韓半島)の未来を切り開こうとする我々の足取りはさらに速まるものと考える」と話した。これに対し、文大統領は「金委員長と私は仲の良い恋人のように共に手を握って軍事境界線を越えていき越えてきた間柄」とし、親密さをアピールした。また、晩餐会場で「韓半島の完全な非核化と平和定着も重要な議題」と述べ、非核化を公開席上で取り上げた。これに先立ち、文大統領は首脳会談の冒頭発言で「板門店(パンムンジョム)の春が平壌の秋として、いよいよ本当に実を結ぶ時が来た。我々の間には信頼と友情が高く築かれているからうまくいくだろう」としながら「新しい時代を切り開いていこうとする金委員長の決断に謝意を表す」と答えた。金委員長が非核化でもっと動いてほしいという注文だった。