創立26年目の韓国中小企業の涙…最低賃金引き上げで廃業決定
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.18 13:32
17日午前、慶尚北道霊泉(ヨンチョン)のナムグァン産業。タイから来た外国人労働者パナポンさん(26)は織機の下に入ってモーターと部品を拭いていた。ナムグァン産業のパク・マングン代表(62)は「会社がつぶれるのでもう拭く必要はない」と引き止めたが、韓国語が未熟なパナポンさんは状況を把握できていないような表情でまた布を手に持った。パク代表は「頑張って磨けば止まった機械がまた動くと思っているようだ」と言ってため息をついた。
隣で機械を動かしているキム・ジュンファンさん(42)はこれまで何度も転職を繰り返してきた。キムさんが心を決めて熱心に働くことになったのは、6年前にパク代表が仕事を与えてからだった。何度か怒りを抑えられず職場を出ていったが、戻ってくるたびにパク代表が温かく迎えてくれたという。しかしキムさんらが6-7年間ほど身を置いたナムグァン産業は今月末に閉鎖する。すでに圧出機器は15日に稼働が止まり、12台の織機のうち8台も停止している。残りの4台も最後の納品分を生産すればベトナムなどに売られる予定だ。