【コラム】朴槿恵時代の韓国、品位というソフトパワー (1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.01.09 08:56
韓国に史上初めての女性大統領が誕生した。女性の政治リーダーの出現は、近現代の東北アジアの歴史においても初めてのことである。女性の社会進出と政治進出は、歴史の大きな流れである。米国の場合、2012年の国政選挙によって女性上院議員の数が20人になった。遠からず、米国でも女性大統領が登場するであろう。しかし、韓国が米国を越してしまった。韓国は、アジア太平洋において歴史の先頭を走っている。新政権の直面する課題は何だろうか。
第1に、グローバル化に伴って生まれる所得の格差の拡大とそれによる中産階層の崩落を食い止め、分厚い中産階層を再生させることである。韓国は「世界化」政策により、グローバル化に適応し、その果実を貪欲に摂取してきた。それだけにその反作用もまた激しい。李明博政権に顕著になった財閥バッシングはその表れであろう。新政権は、格差是正と中産階層の再建のため新たな保守主義--「共感する保守主義」(compassionate conservatism)--を志向しているように見える。グローバル化時代の保守の新たなあり方を示して欲しいものである。