【コラム】韓国で就職無経験の失業者8万9000人
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.15 10:19
就職ポータル「サラム」が統計庁の資料に基づいて分析した韓国の「就職無経験失業者」は今年1-3月期現在10万4000人だ。20・30代が8万9000人で全体の85.6%を占める。2016年末には5万4000人だった。雇用経験が全くない若い求職者がそれだけ多く、また増え続けているということだ。
1-3月期の失業者数が135万7000人にのぼり、2000年以降の最多水準であるため、この程度なら多いと言えないと思うかもしれない。しかし数百件のメールの中でこの資料が目に入ったのは「青年失業」という最近の大きな問題のためだった。これは働く機会さえもつかめない青年失業者が大きく増えたという意味であり、問題が予想以上に深刻であることを見せる指標だ。
ここにはいくつかの要因が複合的に作用している。青年求職者が高学歴化し、希望する良質の職場が不足している。企業は「即戦力」となる経歴職を好む傾向が強まっている。新卒が就職浪人と競争する悪循環が繰り返されれば、青年雇用市場は冷え込んでいくしかない。最も創造的に能力を注ぐ青年が挫折することになれば、韓国経済・社会は活力を失う。