【コラム】曖昧で対処困難なミサイル防衛体制議論=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.10 11:01
韓国が米国ミサイル防衛(MD)体制に編入されるのではないかという議論が再び出ている。在韓米軍が米国型MDの核心である「高高度ミサイル防衛体制」(THAAD)の導入を推進しながら、古くさい論争が再演されたのだ。韓国軍は、サード(THAAD)が入ってこようがこまいが独自ミサイル防衛網を持つという計画に変化がないと釘を刺した。だが中国は「韓国がサードを受け入れれば、中国との関係が損なわれるだろう」と早々に警告して韓国政府を困惑させている。
ワシントン政界を取材しながらよく感じることだが、米国は他国にからんだ問題では最大限、慎重になる。熟していない内容を公開するケースも珍しい。韓国が要請した戦時作戦統制権の転換の再延期問題さえも米国の立場は「さまざまな条件を問い詰めて決める」という返答にとどまっている。北朝鮮との対話の再開もレコーダーをひねるように「ボールは北朝鮮にある」という返事だけが返ってくる。