多文化家庭の小中高生の6割が「自分は韓国人」と認識=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2017.03.26 11:20
小中高校に通う多文化家庭の児童・生徒の10人中6人は自分を韓国人と考えていることがわかった。中央SUNDAYが創刊10周年を迎えて韓国人と外国人を両親に持つ小中高生664人を対象にアンケート調査を実施した結果だ。中央SUNDAYは淑明(スクミョン)女子大学多文化統合研究所と質問結果を分析した。
「自分を韓国人だと考えるか」という問いに「非常にそう思う」と「そう思う方だ」という回答はそれぞれ45.2%と14.2%となり、肯定的な回答が59.3%で半分以上を占めた。高学年になるほど韓国人という所属感が低くなる傾向も確認された。同じ質問に肯定的に答えた小学生の割合は65.6%で、中学生の65.2%、高校生の46.6%に比べ高かった。多文化統合研究所のキム・ヒョンスク責任研究員は「多文化家庭の子どもたちは韓国の子どもたちと比較して全般的に韓国語駆使能力が落ちるが、高学年に進級してこうした格差が大きくなり韓国人というアイデンティティも低くなる傾向がある」と説明した。
こうした傾向は他の質問でも確認された。「大人になったら平凡な韓国人として暮らしていけると考えるか」という質問には全体の67.8%が肯定的に答えたが、高学年に上がるほど肯定的な返事の割合が低くなった。小学生の場合「非常にそう思う」の56.2%と「そう思う方だ」の19.5%を含め75.6%が肯定的に答えた。これに比べ中学生は69.6%、高校生は52.5%と肯定的な回答の割合が低かった。モンゴル生まれで韓国にきて5年目の高校3年生(22)は「卒業したら韓国で就職したく最近韓国国籍も取ったがモンゴルに戻りたい気持ちもある」と話した。