【コラム】概念のないトランプ氏(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.14 10:03
言葉が爆弾やミサイルなら、韓半島(朝鮮半島)戦争はすでに始まった。トランプ大統領は北朝鮮が核・ミサイルで米国を威嚇すれば北朝鮮政権は炎を浴びて終末を迎えるだろうと警告した。10日には北朝鮮が想像もできないことが起こると警告の程度を高めた。北朝鮮の対応はさらに殺伐であり具体的だ。キム・ラクギョム戦略軍司令官は中長距離弾道ロケット「火星12」4発でグアムを包囲攻撃することを「慎重に検討」していると、朝鮮中央通信を通じて発表した。「慎重に検討」という退路を開いておいたのをみると、先制打撃にはためらいがあるということだ。
問題はワシントンの好戦的な雰囲気だ。北朝鮮の核・ミサイル施設に対する先制打撃論がついにマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)の「予防戦争論」に拡大発展した。こうした雰囲気でトランプ大統領は韓国人を侮辱する妄言をした。8月1日の米NBC放送のインタビューでリンゼー・グラム上院議員(共和党)はトランプ大統領が自分にした話をこのように伝えた。「北朝鮮がICBMで米国を攻撃するミサイルプログラムを継続すれば北朝鮮と戦争が起こるだろう。ミサイルプログラムを中断させるための戦争が起こるのなら、それは向こう(over there)で起こる。数千人が死ぬなら、それはここ(over here)でなく向こうだ」。グラム議員はトランプ大統領が私に直接(to my face)そのような話をしたとまで説明した。