【コラム】THAAD、韓中両国の出口戦略を悩む時(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.20 17:33
過去「ニンニク波動」を通じて中国の経済報復を経験した韓国企業らは、THAAD(高高度防衛ミサイル)配備の決定で中国の「THAAD報復」を懸念してはいたが、中国が簡単に報復に出るのは難しいだろうと楽観する雰囲気も強かった。
まず、韓中両国は「ニンニク波動」とは異なる環境に置かれている。両国は、WTO(世界貿易機関)の加盟国であり、かつ韓中間には韓中FTA(自由貿易協定)が締結されて両国が一つの市場に統合されている。ブレグジット(英国のEU離脱)の影響で世界経済が厳しい中で、貿易で経済を成長させた中国としては、南シナ海に対するハーグ常設仲裁裁判所(PCA)の判決により米国や日本などとの関係が悪化しているうえに、韓国と同じ貿易や投資において最善のパートナーを簡単に捨てられる状況ではない。