【時視各角】「平昌開幕式」の夢のような場面

【時視各角】「平昌開幕式」の夢のような場面

2018年01月08日17時10分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  文在寅(ムン・ジェイン)大統領は金正恩(キム・ジョンウン)が新年の辞で差し出した平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)の出席カードを握って、トランプ大統領に電話をかけて韓米合同軍事演習の延期を確定させた。驚くべき機敏で大胆な行動だ。中国と日本も戸惑い、韓半島(朝鮮半島)のハンドルを握った文大統領の顔色をうかがっている。そのような文大統領が「北朝鮮問題が難しいが、さらに難しいのは内部の意見分裂」(5日大韓老人会の新年昼食)と述べた。

  平昌五輪への道は依然として不安で不透明だ。2月9日、五輪開幕式を前後に北朝鮮がミサイルでも一発発射してしまえば、平昌の平和はその日で台無しだ。このような時に揺れ動く船舶を安定させる平衡水が国民の統合力だ。分裂と対立、憎しみと報復の国は外部の衝撃に簡単に覆される。

  平昌の平和は南北対話と南南統合の両翼が広がってこそ前へ進められる。文大統領が一部の支持層を説得すれば、簡単で早急に到達できる統合の方法がある。五輪が開かれる10日前ごろ、李明博(イ・ミョンバク)元大統領夫婦を青瓦台(チョンワデ、大統領府)に招請することだ。平昌開幕式に一緒に参加しようと提案する。多くの国民は政派より国益を優先する文大統領の包容力と開放性にもう一度驚くだろう。

  文大統領は2017年の就任の辞で「私を支持しない方も私の国民として仕える」と話した。その時、文大統領を支持しなかった人は1900万人(投票者の57%)だ。2007年大統領選の際、李明博候補に票を投げた人は1100万人。この中でほとんどは李明博元大統領の資格で平昌五輪の開幕式に参加してほしい。元現職大統領の平昌登場は地上最悪の安保危機にも屈しない韓国国民の堅固な統合性と愛国心を象徴する。数十億の世界人が感動する夢の場面になるだろう。

  文大統領の熱烈な支持層は積弊の出発であり、清算の目標である李明博をなぜもてなすのかと興奮するかもしれない。だが、李明博の積弊は証明されていない。清算の目標は人でない。政治文化とシステムでなければならない。文在寅支持層に広まっている「盧武鉉(ノ・ムヒョン)が李明博の政治報復のために自殺した」という命題もドグマに過ぎない。誰より文大統領がよく知っている。彼は2009年、盧元大統領の葬儀を行った後、ハンギョレ新聞とのインタビューで「政治報復による他殺との主張まではしたくない」(6月2日付)と話した。

  むしろ当時の李明博大統領が盧元大統領を拘束しないように求めたとか、検察に烽下(ポンハ)村訪問調査の指針を下した事実はあまり知られていない。盧元大統領が検察庁舎に出頭したのは自らの決断だった。したがって、現在の親盧・親文勢力が胸に抱いている「李明博を拘束させてこそ盧武鉉の復讐が完成される」という信頼は実際の事実と関係ない。虚偽意識だ。

  平昌は驚くべきプレゼントだ。文大統領は平昌五輪を韓半島の危機脱出の魅惑的手段として活用している。ところで、「平昌プレゼント」を李明博元大統領が作ったという事実を覚えているのだろうか。平昌五輪への挑戦は盧武鉉元大統領時代に2度失敗した後、李明博元大統領が3度目に取りかかって成功した。彼は2009年国際オリンピック委員会(IOC)委員だった李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン会長を「1人赦免」して負担を与えて取り組ませた。2011年には本人がIOC会議が開かれた南アフリカ共和国に飛んで行った。キム・ヨナと韓国プレゼンテーション代表チームの一員になって開催権を獲得した。平昌の実りは文大統領のものになった。平昌の種を蒔いた李明博・李健熙の汗と涙がなかったら、夢も見ることができないことだ。政権が交代されても国家の継続性は維持されるべきだ。

  チョン・ヨンギ/中央日報コラムニスト
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