【時視各角】「平昌開幕式」の夢のような場面
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.08 17:10
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は金正恩(キム・ジョンウン)が新年の辞で差し出した平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)の出席カードを握って、トランプ大統領に電話をかけて韓米合同軍事演習の延期を確定させた。驚くべき機敏で大胆な行動だ。中国と日本も戸惑い、韓半島(朝鮮半島)のハンドルを握った文大統領の顔色をうかがっている。そのような文大統領が「北朝鮮問題が難しいが、さらに難しいのは内部の意見分裂」(5日大韓老人会の新年昼食)と述べた。
平昌五輪への道は依然として不安で不透明だ。2月9日、五輪開幕式を前後に北朝鮮がミサイルでも一発発射してしまえば、平昌の平和はその日で台無しだ。このような時に揺れ動く船舶を安定させる平衡水が国民の統合力だ。分裂と対立、憎しみと報復の国は外部の衝撃に簡単に覆される。
平昌の平和は南北対話と南南統合の両翼が広がってこそ前へ進められる。文大統領が一部の支持層を説得すれば、簡単で早急に到達できる統合の方法がある。五輪が開かれる10日前ごろ、李明博(イ・ミョンバク)元大統領夫婦を青瓦台(チョンワデ、大統領府)に招請することだ。平昌開幕式に一緒に参加しようと提案する。多くの国民は政派より国益を優先する文大統領の包容力と開放性にもう一度驚くだろう。