<新興国ショック>ファンダメンタルズ備えた韓国・中国・台湾は投資有望(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.03 10:48
だからといってすべての新興国が危機に陥るのではない。資金が多い時はリスクに鈍感になる。財布の中に資金をためておくよりはファンダメンタルズがやや落ちる国にも投資して収益を出す方がより良いと感じる。だが、余裕資金が減ればリスク回避の傾向は明確になる。ファンダメンタルズを細かくチェックし安全ながらも収益が出る国を選んで投資する。経常収支黒字の国、製造業中心の輸出主導型産業構造を持つ国、短期対外債務に対する外貨準備高が安定した国に対する投資は相対的にあまり減らないという話だ。サムスン資産香港法人のユ・ジェソン法人長は、「中長期的に経常赤字の国が多い中南米と黒字の国が多いアジアは別の道を進むだろう。人口と所得増加の側面からもアジアは内需振興の余力が大きく、中南米に比べ低評価の魅力もある」と話した。ユ法人長はアジアの国でも外貨準備高上位の中国と台湾、韓国を投資有望国として推薦した。2日に記者らと会った申斉潤(シン・ジェユン)金融委員長も「今後各国は基礎体力により異なる評価を受けるだろう。FRBの量的緩和縮小が韓国に及ぼす短期衝撃は大きくないものと判断される」と話した。
市場内の流動性が減れば相対的に先進国投資が注目を浴びる。ファンダメンタルズがいくらしっかりしていても先進国より安全な新興国はないためだ。しかし低リスクはそのまま低収益を意味する。長期的に高い収益を得ようとするなら成長の余地が大きい新興国に対する投資をやめることはできない。未来アセット香港法人のキム・ビョンハCIOは、「先進国に偏った資金は中長期的には新興国に再び移動することになっている。現在の調整は新興国に対する投資の機会にできる」と話した。