韓経:「定年保証も嫌だ」…韓国の大学から相次ぎ離れる若い教授(2)

韓経:「定年保証も嫌だ」…韓国の大学から相次ぎ離れる若い教授(2)

2017年10月12日10時31分
[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
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  国公立大学と私立大学を問わず韓国の大学の報酬体系はほとんどが公務員式の号俸制だ。国際的に認められ研究実績が優れていても先輩教授より多い年俸は得にくい。ソウル大学教授の昨年の平均年俸1億600万ウォンのうち成果給は360万ウォンほどで3.4%にすぎない。

  学科間の格差も認めない。米国は工学・経済学・経営学分野教授の年俸が人文系列の2~3倍に達する。高い実用性に対する報賞だ。だが韓国では文字通りよその国のことだ。ある私立大学自然学部教授は「教授社会ではそんな話を切り出せば『君がそれほど優秀なのか』と叩かれるのが常。韓国を離れる教授の大部分が実用学問研究者であることもそうした理由だ」と診断した。

  パワハラに近いほど深刻な垂直的位階秩序も問題と指摘される。ソウル大学社会科学系列のある学科には昼休みに最年少教授が先輩教授の研究室のドアを叩き昼食を勧誘する文化がいまでも残っている。先輩が主催するセミナーに顔を出さなければすぐに「礼儀をわきまえていない」という言葉が返ってくる。

  韓国を離れるのは教授だけではない。大学研究室で教授と大学院生の間をつなぐ「腰」であるポスドクも韓国では居場所がない。1年前にソウル大学で工学博士号を取得し米国でポスドクを始めたキムさん(30)は「韓国では教授の席を得るのが難しく、サンフランシスコをさすらう韓国人ポスドクだけで500人を超える」と話す。

  博士号を取得したばかりのポスドクの時期は研究者の生涯周期のうち最も高い生産性を発揮する時期に挙げられる。1990~2015年の科学部門のノーベル賞受賞者182人が該当研究結果を発表した時期が平均39歳というところにもよく表れている。

  だが韓国の研究者の大部分は海外で4~5年間ポスドクや助教授として生活した後、40歳を過ぎて帰国する。韓国の大学の大部分が任用基準として一定量以上の研究実績を要求するためだ。教授新聞の2014年の調査によると韓国の大学の新規任用教授の平均年齢は43.6歳だ。ソウル大学自然学部のキム・ソングン学長は「海外の研究者は遅くても30代初めには教授に任用され独自の研究を始めるが、韓国は研究力が最も盛んな時期を海外の大学で過ごし精根尽き果てた状態で帰ってくることになる」と指摘した。

韓経:「定年保証も嫌だ」…韓国の大学から相次ぎ離れる若い教授(1)

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