スポーツクライミングのキム・ジャイン選手が２０日、高さ５５５メートルのロッテワールドタワーの登頂に成功した。

これによりキム選手は韓国で最も高いビルに登るクライマーで、女性としてはビル登頂の世界記録を持つことになった。

この日キム選手はソウル・蚕室（チャムシル）のロッテワールドタワーで開かれた「キム・ジャインチャレンジ５５５」イベントに参加した。

キム選手は午前１１時３分ごろから登頂を始め、１時間５分で高さ３２５メートルの７３階に到着、１０分間の休憩を取り安全装備を点検した。

登頂成功は登り始めてから２時間２９分３８秒後の午後１時３２分で、キム選手がビルの屋上に姿を見せ達成した。

屋上に上がったキム選手は「最上部に近づくほど手でつかむホームが狭くなり少し大変だった。手と足が痛く大変だったが成功してうれしい」と述べた。

その上で、「難しい時期を過ごしている韓国国民が、私が登頂に挑戦し成功する姿を見て少しでも力になり慰めになったら良いだろう」と伝えた。

キム選手はまた「個人的に今回の登頂に成功したら実践したかったことがある」とし、「１メートル上がるごとに１万ウォンずつ寄付しようと考えたが、５５５万ウォンを寄付することになりとてもうれしい」と話した。

国際スポーツクライミング連盟（ＩＦＳＣ）クライミングワールドカップで２５回優勝したキム・ジャインはアジア選手権大会で１１連覇した韓国を代表するクライミング選手だ。

キム選手はスポーツクライミングが正式に採択された２０２０年東京五輪への挑戦に向け７月からトレーニングに入ると明らかにした。