オバマ大統領「法王の助力大きかった」…78歳誕生日サプライズプレゼント
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.19 15:53
フランシスコ法王の78歳の誕生日である17日(現地時間)、バチカンのサンペドロ広場ではタンゴパーティーが開かれた。数百組のカップルがアルゼンチン出身の法王の誕生日を祝って踊った。法王が直接誕生日ケーキのろうそくも消した。だが「本当のプレゼント」は夕方頃に公開された。米国のオバマ大統領とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長が53年にわたった両国間の国交断絶を終わらせると発表したのだ。オバマ大統領はこの席で「フランシスコ法王の助力が大きかった」と明らかにした。あるバチカン関係者は「本当に価値のあるサプライズプレゼント」と話した。
英国のガーディアン紙は「法王の誕生日にこのような歴史的な発表が出されたことが偶然なのか計画された演出なのか分からないが、今回のことは非常に慎重だったバチカンの過去30年間の外交史上で最も大きな成果」と評した。1980年前後にヨハネ・パウロ2世が南米のビーグル海峡にある島々をめぐって戦争の危機まで迫っていたチリとアルゼンチンの紛争を仲裁して以降、最高の業績だという話だった。
米国とキューバが交渉を始めたのは昨年の春だった。オバマ大統領が長年の“鎖”をほどいた。高官級対話が始まった。交渉団が直接顔を合わせたのは昨年6月のカナダだった。カナダはそれ以降、先月まで交渉の主な舞台だった。今年に入ってからはバチカンも手伝い始めた。オバマ大統領が今年3月にバチカンを訪問した席でフランシスコ法王にキューバの話を出したという。バチカンは伝統的にカトリックの影響力が大きいキューバと近かった。外交的に消極的だったベネディクト16世が2012年にキューバを訪問したぐらいだ。ベネディクト16世は当時「米国の制裁は不当だ」と指摘した。