経済の英雄→成長の障害物…呪いとなった日本のサラリーマン
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.04 09:36
かつて日本経済の再建の英雄だったサラリーマンが、今や経済回復の障害物になっているとフィナンシャルタイムズ(FT)が3日報道した。上司の顔色をうかがって権威的に部下社員を扱い、創意性を失って集団思考に陥りながら改革の抵抗勢力になったということだ。低成長時代を迎えて終身雇用制と年功序列にともなう硬直した労働市場改革が必要だが、サラリーマンの抵抗が足かせになっているとFTは診断した。
日本が「失われた20年」という低成長を経ている間にサラリーマンは失業の恐怖に陥って賃金削減を受け入れ、非正規雇用の拡大を容認した。その結果1990年以降の非正規雇用の労働者は3倍以上に増えて全労働力の38%を占めている。また日本の219社の大企業役員の昨年平均賃金は20年前に比べ0.44%しか上がっていない。新生銀行はサラリーマンのお小遣いが33年ぶりの最低値だと発表した。FTは「日本のサラリーマンたちは、企業家精神に満ちた戦士からおとなしい羊になった」と評した。