主要銀行が採用を大幅に増やす。崔ギョン煥（チェ・ギョンファン）経済副首相兼企画財政部長官の「協力要請」が大きな影響を及ぼしたという評価だ。

銀行界によると、新韓銀行は今年１０００人を採用することにした。昨年の採用規模（５９０人）の２倍に近い。昨年２７２人だった大卒一般職の採用が３５０人に増えた。特性化高校卒業生７０人、障害報勲特別採用者８０人、経歴中断女性２８０人も今年、新韓銀行で働くことになる。退職者２２０人は時間選択制管理職として業務に復帰する。今年新たに導入されるこの職務は、副支店長以上の退職者を対象とする一種の「半退職務」だ。時間選択制管理職になると、一日２時間、営業店の監査および事故予防などの業務を担当する。

国民銀行はインターン３００人を含めて今年１１００人を採用することにした。インターンを除いても昨年（３５５人）の倍以上となる。一般企業の大卒採用に該当するＬ１職群の選抜が２９０人から４００人に増えた。４月に採用公告を出す予定で、上半期に１００人、下半期に３００人採用する。高卒およびテラー職群（Ｌ０職群）１００人、経歴中断女性３００人、インターン職員３００人も採用対象だ。国民銀行は地方勤務者を採用する際、人事関係者が各地方を訪問して面接を行うことにした。「地域密着型営業」の強化という尹鍾圭（ユン・ジョンギュ）ＫＢ金融持株会長兼国民銀行長の人事哲学が反映されたというのが銀行側の説明だ。

企業銀行も新入社員採用規模を昨年の２２０人から今年は４００人に増やすことにした。来月２日まで上半期採用の志願書を受け付ける。昨年５００人採用したウリィ銀行も今年は採用規模を増やす予定だ。テラー職１５０人、特性化高校の卒業生１００人を採用することにし、経歴中断女性の採用計画もある。昨年２５０人だった大卒一般職採用の拡大規模は１０月以前に決める方針だ。昨年ハナ銀行が１１８人の採用に終わったハナ金融持株は今年、ハナ銀行と外換銀行の統合が実現する場合、新入社員選抜規模を大幅に拡大する予定だ。

これに先立ち崔ギョン煥経済副首相は今月１５日、就任直前の任鍾龍（イム・ジョンリョン）金融委員長、陳雄燮（チン・ウンソプ）金融監督院長、河永求（ハ・ヨング）全国銀行連合会長、黄永基（ファン・ヨンギ）金融投資協会長らと夕食会を開き、「最近、金融界が青年の雇用を創出できていない。雇用創出に向けて力を合わせよう」と強調した。