【時論】トランプ米次期大統領の貿易アジェンダ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.04 13:18
トランプ米次期大統領の貿易政策は元共和党出身大統領の伝統的なアプローチとはかなりかけ離れたものになると予想されている。トランプ氏の選挙キャンペーンは、貿易自由化に対する深い懐疑を反映するポピュリズムのメッセージを中心に練り上げられた。彼は、貿易自由化の人気がなかった中西部地域の主要州から熱い支持を受け、勝利を収めた。昨年11月の大統領選以降、トランプ氏の言動からみると、公約への履行意思が確かなものということを示唆している。そのため、韓国はこのような厳しい現実に備えなければならない。
候補時代のトランプ氏は推進中か、あるいはすでに締結された多様な自由貿易協定を非難した。トランプ氏は韓米自由貿易協定(KORUS)が「10万の雇用を消滅させた災難」と主張し、環太平洋経済連携協定(TPP)が米国の労働者の利益を適切に守っていないと一喝し、既存の貿易協定を見直す一方で、再交渉への努力が成功しなければ、協定を一方的に破棄すると約束した。また、貿易のパートナー、特に中国の不公正な貿易慣行に米国法規を厳格に適用すると声高に訴えている。