韓経:【コラム】自律走行車と道に迷った韓国経済
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.07 14:38
自動車は現代を定義する道具であり技術だ。100余年前まで一人の人間が生涯歩いて動く距離は約2000キロ前後だったが、自動車に乗る現代人はわずか1年間に平均2万キロの距離を移動する。自動車はこのように人間の物理的活動範囲を大幅に拡張した大変なものであり、成人になって自動車を所有することは独立と自由の象徴になった。
韓国の自動車台数は1980年の約50万台から最近は2000万台を大きく超え、増加率では世界最高だ。自動車産業は他の分野に比べて多くの人員を雇用し、他の産業に及ぼす影響も大きい。鉄鋼・建設はもちろんで石油化学とガラス産業も自動車とともに繁盛する。運輸業や保険まで考慮すれば、韓国の人口の15%、すなわち700万人ほどが自動車に頼って暮らしているということだ。