家訓づくりや慈善バザー…“人格教育”に動き出した小学校=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.03 13:54
2日午前11時ごろ、釜山市金井区久瑞洞(プサンシ・クムジョング・クソドン)の斗実(ドゥシル)小学校3年3組の教室。この学校の児童50人余りが列をつくっている。横30センチ、縦60センチの韓紙に書いた家訓を受けとるためだ。家訓は、釜山市内の書道塾長や近隣学校の校長5人が書いてくれた。彼らは才能寄付ボランティアとして「家訓書き」の行事に参加した。
児童らは家訓を親と相談して決めた後、漢字やハングルでメモに書いてきた。児童らは韓紙に書かれた家訓を見てにっこりと笑った。3年生のカン・ウサン君(9)は家訓を「いつも前向きな気持ちで」に決めた。カン君は「よくかんしゃくを起こす私の性格を変えようという意味が含まれている」として「額縁に入れてリビングの壁にかけて朝夕に見る」と話した。
全国で初めて小学校で「人性(人格)文化祭」が開かれた。斗実小学校でこの日に開かれた人性文化祭は、キム・ジョンハン校長(62)の主導で行われた。キム校長は「これまで学歴中心の教育に偏っていたという反省から、人格教育に視線を転じることになった」と話した。キム校長は「セウォル号の事故をきっかけに韓国社会で基本的な倫理・道徳観が崩れたことを確認できた」として「結局は幼少時から人格教育を正しく行うことが重要だ。今回の行事を機に人格教育ブームが起きたらいい」と付け加えた。