韓国イニッツ、「スーパープラスチック」日米40年の差に追いついた(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.24 10:30
「ガシャン」。明らかに外見はプラスチックなのに、テーブルの上に落とすと金属音がする。一般人には見慣れないが、金属よりも強い「スーパーエンジニアリングプラスチック」だ。スーパープラスチックと呼ばれる新素材で世界市場に挑戦状をたたきつけようとしている企業がある。昨年、SKケミカルが日本の帝人と設立した合弁会社イニッツ(INITZ)だ。
23日、京畿道板橋(キョンギド・パンギョ)のSKケミカル本社で会ったイニッツのキム・ヒョギョン社長(47)は「スーパープラスチック分野で米国・日本との40年の技術格差に追いついた」と話した。SKケミカルは過去9年間、スーパープラスチックの一種であるポリフェニレンサルファイド(PPS)開発のために研究をしてきた。スーパープラスチックは一般のプラスチックより熱に強く200~250度の温度に耐えられる。重さは鉄の約3分の1程度で軽量化に命をかけている自動車業界で金属に代わる未来素材として脚光を浴びている。米国のシェブロン・フィリップスやティコナ、日本の東レなどの企業がすでに関連技術の開発に成功して市場を先行獲得している。