【社説】北核圧力に合意したが、物足りない米中首脳会談
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.10 10:06
ドナルド・トランプ米大統領の韓日中3カ国歴訪の完結版として関心を集めた米中首脳会談は無難な結果につながったが、一方で多少物足りないところも残した。両首脳が北朝鮮に核・ミサイル挑発をあきらめさせる両国が共に圧力とけん制をするということで合意しながらも、北朝鮮の挑発意志を断念させるような強力なメッセージは共同会見から出なかったためだ。両国首脳は北核問題の解決に対して異見や対立を見せなかった。だが、期待していた「米中ビッグディール」もなかった。トランプ大統領は首脳会談後開かれた記者会見で、韓国国会で演説した内容を引用して「私と習近平主席は韓半島(朝鮮半島)の非核化実現に対する約束を議論し、過去のような前轍を踏まないということに同意した」と明らかにした。また、「我々が共に手を携えれば、北朝鮮の解放と自由を実現できるだろう」と強調した。習主席も「我々は断固として韓半島の非核化を実現して国際非核化協定を守る」と明らかにした。
両国首脳のこのような韓半島非核化への意志を再び明言したにもかかわらず、物足りない感じを隠せないのは北朝鮮に対して最も強力な統制力を持つ中国の習主席が依然として「対話を通した解決」だけを強調したためだ。「国連対北朝鮮関連決議を厳格に執行し、同時に対話と談判を通じて韓半島の核問題を解決する」という習主席の記者会見での発言は既存の原則的立場とそれほど変わらないものだ。