障害者の親がひざまずく韓国、非障害者と統合教育するドイツ

障害者の親がひざまずく韓国、非障害者と統合教育するドイツ

2017年09月11日13時31分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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5日、ソウル江西区のタプシン小学校で開かれた「江西地域公立特殊学校新設2次住民討論会」で、障害者の母がひざまずいて特殊学校の設立を訴えている。(中央フォト)
  英ロンドン北部ケンブリッジ地域にあるイムピントンヴィレッジカレッジに通うルーク・コリンズさん(17)には脳性まひと自閉症がある。父のケビンさんはルークさんについて「テレビショーの内容はよく記憶するが、そのような記憶力が学習とは結びつかなかった」とし「このため勉強がいつも大変だった。脳性まひで車椅子に座っていることより勉強が大きな問題だった」と話した。

  そのルークさんが「親と学校が努力すればどんな変化が生じるか」を見せる成功事例として10日(現地時間)、同地域の「ケンブリッジニュース」で紹介された。高校課程に入る前に行われる中等教育資格試験(GCSE)を最近通過したからだ。ルークさんは英語と英文学、ドラマ科目で良い成績を受け、科学と数学・地理では高い点数ではないが落第レベルを越えた。

  GCSE成績表が学校に到着した日、不安を感じていたルークさんの代わりに成績表を開封したのはライアン・ケルソル校長だった。父のケビンさんは「想像できなかった結果(合格)は学校の教師の努力が生み出した奇跡」と感激を表した。

  イムピントンヴィレッジカレッジでルークさんは一般の生徒と一緒に授業を受けた。教師たちは授業時間の後、ルークさんを密着指導した。「すべての生徒が輝くことができ、出発点がどこであろうと最善を尽くせば成就できることをルークさんが確認させてくれた」というケルソル校長の言葉のように、教師の団結した努力のおかげでルークさんは本当の成人に成長する動力を得た。

  一方、韓国の現実は対照的だ。ひざまずいて訴える障害者の親、「ショーをするな」という揶揄、特殊学校か韓方病院かをめぐるソウル江西区(カンソグ)の激しい対立で、障害者教育に対する韓国社会の素顔が表れた。

  韓国とは違い、先進国では障害者教育の最終的な目的を社会統合に置く。基本的には障害者と非障害者の統合教育を実施しながら、各障害者のための体系的な教育を支援する。

  米国で3-21歳の障害者は無償教育対象だ。学力や歩行能力、理解力などを考慮し、専門家が個別教育計画を立てる。視覚障害者が一般高校に初めて入学しても、主所属機関が点字本を提供したり特殊教師を定期的に派遣して点字端末使用法を教える。

  2歳の早期教育段階から特殊教育を始める英国では、すべての学校に障害者教育専門家が配置されている。障害の程度により非障害者と共に授業を受けた後、教師が個別の追加指導をする。

  フランスでは障害者が一般学校に登録すれば委員会が個別プログラムを組む。障害者学校生活支援者が教師を補助し、筆記や食事などをサポートしたりする。

  ドイツは非障害者と同じ空間に置くだけで統合教育が成果を出すのではないという点に注目し、レベル別の学習と個別教育に力を注いでいる。「統合班にいれば社会性が高まり、より良い施設で授業を受けることができる」として非障害者の親が障害者との統合班を好むケースもある。

  2008年に制定された特殊教育法に基づき、韓国国内でも障害者が非障害者と同じ教育を受ける法的根拠が用意されている。特殊学校が2008年の149校から昨年は170校に小幅増えた半面、一般学校の特殊学級は同じ期間に6352学級から1万65学級へと倍近く増えるなど量的には統合教育が拡大した。しかし障害者に対する適切な支援が提供されず、「同じ場所になっただけで教育環境は良くなっていない」という指摘が続いている。
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