【コラム】ロシアという東アジアの不確かな変数=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.14 10:15
いくつかの側面でロシアの国力は弱まっている。輸出の70%、政府税収の半分を石油とガスが占めるロシアより、韓国のほうが現金も多く、国内総生産(GDP)順位でも上回る。また、ロシアは典型的な石油経済のわなにはまっている。腐敗が深刻化し、革新は行き詰まっている。コンピューターと関連サービスの輸出はフィリピンより順位が低い。男性の期待寿命はハイチより短い。一方、北米でシェールガス生産が増加するにつれ、ロシアの競争力は悪化するしかない。
衰退の展望にもかかわらず、ロシアは北東アジアでワイルドカードになる可能性がある。もしプーチンが自身のウクライナ計画を敢行し、これに対して米国・欧州・日本、そしておそらく韓国が新しい制裁を加えれば、プーチンは北朝鮮をめぐる外交を複雑にする選択をする可能性がある。平壌を独自に支援したり、極東ロシアで軍事的な圧力を加えたり、国連安保理の対北朝鮮制裁を阻止することで、北東アジアで米国を困らせることもできる。