オキシー本社、ソウル大の実験報告書「操作介入」明るみに(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.09.05 15:51
オキシーは2011年にソウル大学・湖西(ホソ)大学・韓国建設生活環境試験研究院(KCL)など国内の研究機関3カ所、米国の研究所3カ所などにオキシー加湿器殺菌剤の吸入毒性実験を任せた。福祉部が加湿器殺菌剤の使用を自制することを国民に勧告した後だ。加湿器殺菌剤が被害者の肺の繊維化とは関係ないという論理を提示するためだった。オキシーは肺の繊維化の原因が粒子状物質である可能性もあるという内容の報告書を検察に出した。だが実験に参加したソウル大のチャム・ヨハン教授はお金を受け取ってオキシー側に有利な研究報告書を書いたという疑いで先月末、懲役3年を求刑された。
オキシーがソウル大の実験結果から自身に不利なデータを削除して有利な部分だけを検察に提出する過程で、オキシー本社とキムアンドチャンが介入した情況も確認された。ソウル大が実験報告書を発表する席にキムアンドチャンの弁護士とオキシー本社関係者も参加したというソウル大研究者の証言が出てきたのだ。これについてオキシー韓国法人のアタ・サフダール代表は「実験結果の一部は私たちを防衛するために使い、一部は使わなかった。私たちの会社の防衛的態度から始まったこと」としながら事実上操作を認めた。一方でオキシーに不利な中間結果が出たKCLの実験は、オキシー本社の要求で実験が中断された。オキシーが米国のある研究所から加湿器殺菌剤毒性を確認した報告書を受けとって最近まで隠していた情況も明るみに出た。